おんな城主直虎 脚本家・森下佳子のインタビュー

13日、nikkansports.com「梅ちゃんねる」で、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の脚本家・森下佳子さんのインタビューが公開されました。(※1)

「おんな城主 直虎」は、今週(12/17)をもって最終回を迎えるということで、全50話を書ききった中で、直虎の創作秘話が語られました。

当サイトでも1年間直虎を追いかけ、みなさんの感想をまとめる過程で、良い意味で視聴者を裏切り続ける脚本には、放送の度に「うまいな~」「そこでこう繋がるか!」と唸ってきました。

そんな森下さんが直虎を語るとあって、一言一句見逃せないと興味深く読ませてもらった結果、直虎の中でも屈指の名場面「政次の処刑シーン」で意外な事実が明らかになったので、今回取り上げました。

おんな城主 直虎 感想・実況まとめ

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政次の処刑シーンとは?

管理者管理者

話題の名場面をおさらいしましょう。

徳川に加勢することを条件に
城を明け渡す約束をしていた井伊谷。

ところが、いざ開城をしようとしたその時、
近藤康用の罠により徳川勢に弓矢が放たれた。

これにより、井伊の裏切りが疑われた。
当時、城を預かることとなっていた政次(高橋一生)は、牢屋に囚われることとなった。

処刑までの間、逃げるチャンスはあった。
しかし、政次は井伊家を守るため、あえて逃げなかった。

処刑当日。
政次が磔(はりつけ)にされる。

処刑に立ち会った直虎は
政次の言葉を思い返していた。

「俺を上手く使え」

そして、次の瞬間
槍を持った直虎が政次を一突き。

そのうえ直虎と政次は罵りあった。
近藤をはじめ、徳川勢に関係を疑われぬために。

それは、政次の想いに対し
直虎なりの解釈であり、政次の本懐でもあった。

参照:おんな城主 直虎 第33話「嫌われ政次の一生」

このシーンは絶大な反響を呼びました。

お互いを大切なパートナーとして関係を築いていた2人。
その直虎が自らの手で政次を殺めるという展開に、多くの人が衝撃を受け

同時に、「究極の愛の形」として
視聴者の胸に深く刻まれる名場面となったのでした。

そして、この場面について、脚本家・森下佳子さんがインタビューで語ったのです。直虎ファンとしては見逃せないですよね。

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脚本家・森下佳子とは?

森下佳子(もりしたよしこ)

大阪高槻市出身
東大文学部宗教学科卒業

代表作

『世界の中心で、愛をさけぶ』
『白夜行』
『JIN-仁-』
『ごちそうさん』

学生時代から演劇に親しみ、
立ち上げた劇団では演出・脚本も担当していた。

リクルートに就職し住宅誌の編集者となるも、
シナリオスクールに通い学ぶ。

2000年「平成夫婦茶碗」でデビュー。
その後、向田邦子賞、橋田賞と多数の賞を受賞している。

管理者管理者

デビューから17年。
充分実績を積んだ上で、直虎を手掛けたということですね。

森下佳子が語る政次処刑シーン

森下さんは、今回の作品で
巧妙に伏線を張りまくっていました。

ドラマ開始から1ヶ月近く子供時代を描き
それが後々の展開に見事に繋がっていく。

また、材木調達が10年以上経て
万千代出世のアシストをするなど。

その見事な伏線回収を視聴者は、
「ロングパス」と評し、多くの賞賛の声があがりました。

そんな森下さんが
政次処刑シーンを次のように語りました。

森下 はじめは刺す予定じゃなかったんですよ。政次が身をていして処刑されることで井伊谷を守り、直虎さんは刑場に見送りに行って経をあげ、それを聞きながら政次がフッと笑って死ぬイメージだったんです。
この一瞬のほほ笑みのために高橋一生さんにお願いしたといっても過言ではないくらい(笑い)。
でも、答えはひとつじゃないはずだと最後まで粘って考える主人公が、ただ見送りに行くだけなのは違うんじゃないかと。
政次の意志が分かっているあの状況で、彼女ができる最大の見送り方があれだったという解釈で刺しました(笑い)

あれだけ巧妙に伏線を張ってきた
森下さんが、あの名場面は…

まさかの予定外w

しかも、わりと軽く話すというw

これだけの脚本を書いてきた森下さんだけに、むしろこのシーンに向かって脚本を組み立てたと思いきや、実はそうではなかったんですね。

思い返すと、NHKから出版されているシナリオと、本編ドラマは大分異なる放送回もあったので、放送を見て何度も修正したのかもしれません。

また、逆に考えると、設計をしっかりしたからこそ、いわゆる「キャラが勝手に動き出す」状態になったとも言えそうです。

まぁ、いずれにせよ、あの名場面を当初想定していなかったことに驚きを禁じ得ません。

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まとめ

インタビューは、政次のシーン以外にも、龍雲丸との恋について森下さんの解説があったり、思った以上に動いたキャラとして今川氏真を挙げ、語ってくれるなど、直虎ファンには興味の尽きない内容になっています。

また、擬音がやけに多かったり、笑わせようという回答が多く、行間から森下さんのキャラがにじみ出ていました。 ご興味の方は是非、参照リンクからどうぞ。


残すところ、最終回のみとなった「おんな城主 直虎」。直虎ファンとしては、何とも名残惜しいですが。。。森下さん曰く、パーって終わっていく放送をしっかり見届けましょう。