この記事は、
西郷どん 第2話「立派なお侍」感想・実況の3ページ目です。
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島津家のお家事情
宴席が一段落すると、赤山を中心に
郷中教育を受けた正助の仲間たちが座を組んでいた。
大山格之助は、吉之助のお人好しを咎めた。
「のう吉之助次の禄を頂戴したら、ばあ様に足袋を、畑仕事をしてくるっ吉二郎には新しか鍬を買うてやれ。百姓に同情しちょっ場合か」
しかし、農家の窮状を目の当たりにした吉之助は、借金のカタに売られる娘を放っておけないという。このままではいけない。その気持を素直に吐き出した。 ただ、赤山にどうしたいのか?と問われても、その答えは見つからない状態だった。
そんな中でも、吉之助は、斉彬が藩主になれば民百姓の苦しみを理解してもらえると期待し、担ぎたいと口にした。
すると、正助は財政を立て直した調所の勢いを分析し、吉之助の甘さを指摘した。
「そん調所様が嫌うちょっ斉彬様を今担ぐっとは危うすぎっど」
「じゃっどんそいを…」
「殿は調所様の言いなりじゃっで」
すると、再び有村俊斎がふざける。
「お側女のお由羅様にものう!」
その後、女の言いなりにならないという有馬新七と「女を知らんからじゃ」という俊斎が小競り合いを始めるのだった。
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久光を藩主名代とする
翌日、城では島津斉興がイラだっていた。
「こいはそん方が書いたとか!?」
「薩摩の沿岸の備えを視察した報告書にございまする」
久光は兄を止めようとするも斉彬は続けた。
「急ぎ御公儀に申し上げねば手遅れになるやもしれません」
「こげなもんが御老中方に届いたらわしがどげんなっか」
「ですが父上もしメリケンやエゲレスが…」
「黙らんか!幕府の手先が」
そこで斉興の側女・由羅が口を挟む。
「まあ恐ろしい方。万一このような御方がご当主になられたら薩摩はどうなってしまうんでしょう」
「ねえ殿様」
「お前に薩摩は任せられん!久光を藩主名代とする」
斉興は勢いに任せ、久光を名代に指名した。
すると、斉彬は斉興を睨みつけ、その場を後にしたのだった。
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斉彬の目論見
赤山は急ぎ足の斉彬を追いかけながら聞き返した。
「藩主名代を久光様に!?まことにございもすか?」
「赤山明日わしは江戸へ発つ」
赤山は必死で止めた。
そこで、斉彬は目論見を明かした。
「赤山」
「幕府はうすうす気付いている。薩摩に不審の筋ありとな」
「琉球の扱い密貿易…つつきだしたら切りがない」
「だがわしはその事を幕府に申し上げるつもりだ」
「では…!」
「父上にはその責めを負うてもらう」
「斉彬様」
「何じゃ!?その顔は」
「次にこの地を踏む時には必ず藩主として戻ってくる」
そう言って、勇気づけるように赤山の肩を小突いた。
「それまでの辛抱じゃ」
斉彬の表情はあくまで明るかった。

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