西郷どんはBL大河になるのか?

「西郷どんはBL大河になる」
こんな見出しがメディアを賑わせたのは一昨年のこと。

報道を受け、翌日にはTwitterをはじめSNS上で大騒ぎになったものの、いざフタを開ければ第3話を終えてBL的なシーンはありません。

たしかに放送では、西郷吉之助(隆盛)は、島津斉彬に熱い想いを抱きます。ただ、それはあくまで憧れ、尊敬の対象。見つめあい、抑えがたい衝動に駆られる・・・などというシーンは皆無なのです。

結果、期待を寄せたBL好きな視聴者らは、肩すかしを食らった格好となっています。

気の早い方からは嘆く声も漏れ伝わりますが…

しかし、考えてみれば、まだたったの3話w
大河ドラマでド頭からBLをぶっこむのもいかがなものかという気もします。

ということで、ここはいったん落ち着いて、
賛否両論渦巻いたBL大河発言を振り返り、発言に至った背景と今後の展開を予測したいと思います。

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脚本家・中園ミホのBL発言

そもそも、ことの発端は2016年11月に行われた制作発表での出来事です。

会見で脚本家・中園ミホさんが「師弟愛、男女の愛、ボーイズラブまでラブストーリーがちりばめられている」と発言したことがキッカケとなり、その後の報道で「BL」が殊更注目を集めることとなりました。

当時の見出しを並べると・・・

鈴木亮平『西郷どん』”BL”要素に注目? (ORICON STYLE)
NHK「西郷どん」は大河初ボーイズラブ要素も (日刊スポーツ)
「アクション、BL、裸もあり?」 (スポニチアネックス)

なかなか刺激的なタイトルです。

こういった見出しが踊れば、当然『西郷どん』= BL という認識になります。

そして、この認識が独り歩きを始め
Twitterを中心に賛否の声があがったのです。

BL発言への反応

当時のツイートから次のような声があがりました。

大筋では、『秘め事』にも関わらず、公式が狙い撃ちしてくる姿勢に疑問を感じるという意見です。

これら意見はたしかにもっともで、的を得ているように思えます。

BLニーズを理解しながら、そうとは言わず「しれっと」要素を小出しにすれば良いものを、露骨に「ねぇねぇ、こういうの好きでしょ?」という圧を受ければ、「いや、そーでもないし」とヘソを曲げたくなるものです。 その辺の「わかってねーな」が批判に繋がったと言えます。

むろん、情状の余地はあります。
中園さんはきっとイイ人で、制作チームのために「注目を集めなければ!」と考え、そしてそのためにはマスコミに向け「記事になりやすいネタを提供しなければ!」という想いに駆られ発言したことが考えられます。 

つまり、中園さんは悪意をもって発言したわけではなく、旺盛なサービス精神がボタンの掛け違いを起こしたということです。

事実、次のような声もtwitter上に投稿されています。

楽しみを削がれたと感じる人の一方で、このようにウェルカムの人がいるという現実もあります。

その辺考え合わせると、「1しくじりで自らハードルをあげてしまったけど、その分脚本で頑張ってくれたらOK」といった所が視聴者の認識かと思います。

間違っても、「あの発言は許せない!視聴拒否!!」といったレベルの騒動ではないのが実情です。

ちなみに、今回の件で想定される一番最悪なケースは、批判を受け色々なエライ人からプレッシャーがかかり、その結果「あの発言は何だったんだ?」というくらいにBLシーンがしぼんでしまうことです。 ここは1つ想定の範囲を越えエライ人に怒られるくらいの脚本に期待です。

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BL発言の背景

中園さんのBL発言の(予想を含めた)経緯と反応は上記の通りですが、なぜBLと西郷隆盛が結びついたのでしょうか?

それは、西郷隆盛が辿った史実の解釈に、薩摩藩に強く根付いた男色の伝統を考慮すると、合点がいくからだと言われています。

そもそも、薩摩には郷中教育と密接な男色文化があったと言われています。

幕末まで薩摩では、尚武の気風を重んずる薩藩士道に基づき、この郷中制度を中心に男色が盛んに称揚され、女との交際や関係は卑しく汚らわしいものとして嫌悪ないし忌避された。

この記述のみならず、薩摩の男色文化は多くの媒体で紹介されています。

薩摩における男色と明治維新~『西郷どん』とボーイズラブ~

上記記事では、「鹿児島県の男色衰ふ」という明治時代の報道があったことを引き合いに、薩摩の男色文化の浸透を指摘しています。

こういった文化背景があるため、西郷隆盛のエピソード(玉砕覚悟の西南戦争、月照との入水自殺未遂)に整合性を持たせるうえで、脚本家が「BL」的な視点を盛り込んでくるのは、何ら不思議なことではありません。

むろん、それがごりごりの男色なのか、それとも男女を超越した人間愛として美しく描くのかは、ドラマを見てのお楽しみということですが、とにかく闇雲にBLを持ち出したわけではなく、「西郷どん」を語るうえで、自然な流れと言えます。

気になるお相手は?

結論から言えば、月照演じる「尾上菊之助」がお相手になるかと思われます。

原作では、少年時代、相撲をとった際に体が疼く思いを感じる記述があるようですが、ドラマではそういったシーンは描かれませんでした。

世の中の流れから、これは賢明な判断かと思います。例え少年同士でも稚児好きは、リスクが大きすぎます。容易に演出効果超えたマイナスが予見されます。 そこで、がっつり行くのは、成人した月照。

海で心中を図るというエピソードからしても、尾上菊之助さんが演じるという配役からしても当確ランプが点く状況です。 BL好きな方は、月照に注目して間違いないと言えます。

そして、さらにもう一人挙げたいのが、瑛太演じる大久保利通

1月5日放送のあさイチに出演した際には、共演する鈴木亮平さんを絶賛したうえで、「撮影が始まってまだ2~3カ月だが、鈴木亮平さんと目を合わせただけで涙腺が緩む」とも語っておりますし、

公式ガイドブックのインタビューでも「(薩摩藩を出るシーンについて)ある種、恋愛感情に近いかも。深い気持ちのつながりを感じる」とも語っています。 ニュアンスから交わりの程度は不明ですが、ある種こちらの関係の方がオイシイ場面となる可能性を秘めています。

ちなみに、あさイチの放送を通じ、瑛太さんの鈴木亮平さんへの心酔ぶりは半端ないと感じられるレベルでした。そんなわけで、こちらの関係も要チェックです。

まとめ

以上、1年以上前に話題になったネタを掘り起こし、放送開始から第3話の時点での見解をまとめました。

今後、それらしい場面が訪れると、中園さんの発言に対する視聴者の評価も変わっていくかと思われます。 その評価がポジティブなものになることに期待です。

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