この記事は、
西郷どん 第12話「運の強き姫君」感想・実況の5ページ目です。
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篤姫への思い
斉彬は、吉之助の表情に気づいた。
「西郷」
「はっ」
「何かもの言いたげな顔をしておるな。何だ?」
「畏れながら篤姫様はないも知らんままお輿入れをなさっとでございもすか?」
吉之助は、思いの丈を斉彬にぶつけた。
「公方様はお体が弱か事を…」
「篤姫様がお世継ぎをお産みになるのはこの上なく難しか事…」
「篤姫様はお幸せになれるち信じておられもす」
「こんままないも知らんとお輿入れされてはあまりにもお気の毒ではございもはんか…」
「於篤にはいずれわしから話す。下がれ」
斉彬は多くを語らなかったが、吉之助の言わんとすることが伝わっているのは伺えた。
そして、幾島は偶然この会話を耳にしていた。
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幾島の愛情
幾島は、男女の営みを描いた春画を焼いていた。
そして、呟いた。
「公方様にお世継ぎができん…」
それからというもの
幾島の教育はより厳しくなった。
薙刀の稽古。
篤姫が稽古相手に叩かれても容赦しない。
「篤姫様お立ちなされませ」
「さあもう一本!」
再び叩かれ、倒れる篤姫。
「うっ…!」
幾島「お立ちなされ」
「お立ちなされと言うに!」
「ううっ…」
思わず吉之助が間に入る。
「西郷手出しは無用じゃ!」
「こんままでは篤姫様が倒れてしまいもす」
「倒れとうなかったら強うおなりあそばせ」
「これからは篤姫様がお一人で戦うてもらわないかんのや」
「身も心も強なってもらわな誰も救うてはくれませんえ」
吉之助「もうやめてたもんせ!」
「ええ加減にしなはれ」
「あんたが御台所になる篤姫様を守ってくれはるんか?大奥に入る事もできひんあんたに守れるはずなかろう!」
「じゃっどん篤姫様がおいたわしくて…」
「何もでけへんくせに!」
「おいたわしいなどと口にするのはやめなはれ」
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篤姫の覚悟
斉彬は篤姫にお茶を振る舞った。
「もったいのうございます」
「初めてお父上の手ずからのお茶を頂きました」
「おいしゅうございます」
斉彬は本題を切り出した。
「今日はそなたに許しを乞わねばならん」
篤姫「許しなどと…お父上がなされる事は全て国のため民のためであると信じております」
「公方様の事でな…話しておきたい事がある」
「はい」
斉彬「公方様は御病弱であらせられる」
「さようなれば心を尽くして看病致します」
「そればかりではない」
「恐らく子は授からぬであろう」
斉彬「公方様は夫婦の事もかなわぬお生まれつきだそうじゃ」
「女子として生まれ母として子を抱く事もなくあたら大奥に一生をささげねばならん」
「そなたのまことの役目は江戸城大奥に入り次の将軍は一橋公にとお決め下さるよう公方様のお心を動かす事」
斉彬「覚悟してくれ」
篤姫はショックを受けていた。
しかし、気丈であった。
「お父上様」
「私は…不幸になっても構いません」
「お父上のためなら篤は喜んで不幸になります」
「この命ただ幸せになるためだけにあるのではございません」
「薩摩の姫となった時から覚悟はできておりました」
「お父上の娘になれただけで篤は幸せでございました」
表では、しとしとと雨が降り出していた。

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演じる俳優さんが徳井さんなのでコメディリリーフな印象が強いけど、山田さんも相当出来る人だよなあ…。
あと地震の柱を受け止めるシーン、俺物語を思い出した…。