サッカー場整備運動に秋田県知事「署名したら1万円」

J2昇格の要件を満たす
スタジアム整備について

秋田県知事の発言が
衝撃的な写真と共にセンセーショナルに報じられました。

産経ニュースの報道によると、
3日の県議会予算特別委員会で、
秋田県知事は、次のように語りました。

県の対応の遅れについて
「求めるほうは勝手ですから。自分で金を出すわけではないから」

スタジアム整備を求める署名が約18万筆に上ったことについて
「署名する人は責任がある。18万人だから、1人1万円なら18億円だ。そのくらいの責任を持って署名してもらわないと。企業も署名したら1千万円くらい出すと。そのくらいの腹じゃないと署名すべきじゃない」

署名したら1万円負担? サッカー場整備運動で秋田知事がサポーターに要求 「それくらいの腹じゃないと」

知事の苛立ちが
伝わってくるような言葉ですね。

県の試算によると、
スタジアムを新設すると
100~150億かかるということです。

安易にOKを出せない気持ちも理解できますが・・・

そもそも、なぜそんな規模のスタジアムが必要なのでしょうか?

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ブラウブリッツ秋田に立ちはだかるクラブライセンス制度

なぜそれほど大きいスタジアムが
秋田県に必要なのか?

その理由は、
Jリーグクラブライセンス制度があるからです。

Jリーグクラブライセンス制度とは?

現在、J2に参入を希望する場合、
Jリーグからクラブライセンスの交付を受けなければなりません。

そのためには、56項目(A等級は44)にもなる審査項目をパスしなければならないのです。

この審査項目の中の『施設基準』を満たすスタジアムがないため、

ブラウブリッツ秋田は、来季のJ2ライセンス申請を断念しているという状況なのです。

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具体的な施設条件は?

具体的な施設条件は次の通りです。

ちなみに、前提として審査項目は次の3つに分類されています。

A等級基準 – ライセンス交付のために無条件に必須とされる基準 
B等級基準 – 達成しなかった場合に処分が科せられた上でライセンスが交付される基準
C等級基準 – 必須ではないが推奨される基準

ということを頭にいれて、条件をどうぞ。

スタジアムの入場可能人員がリーグの規定(J1は15,000人、J2は10,000人)を上回っていること(A等級)
スタジアムの観客数1,000名あたり、洋式トイレ5台以上、男性用小便器8台以上を備えていること(B等級)
トイレの数については、本来の規定数を充足していなくても、「収容人員数の60%」を実態の観客動員数と見なし、これを母数とした場合に基準を満たしていれば制裁の対象外とする、通称「トイレ60%ルール」が2013シーズン申請分(2014シーズンより適用)以降に運用されている

スタジアムに観客席の3分の1以上(B等級)または観客席すべて(C等級)を覆う屋根を備えること
クラブが年間を通じて使用できる天然芝もしくは人工芝のピッチ1面・屋内トレーニング施設・クラブハウス・メディカルルームがあること(A等級)
2015年度からJ1所属クラブの場合、専用もしくは優先的に使用できる天然芝のピッチ1面と、隣接するクラブハウスがあること(A等級)

現状は、Jリーグが求める基準と、
秋田県の規模感でミスマッチが起きていると言えます。

管理者管理者

さて、このような背景の中で、
秋田県知事の発言はどのように受け取られているのでしょうか? ネット上にあがった声を紹介します。

みんなの反応

まとめ

県知事の発言に対しては、
賛否両論といったところのようです。

たしかに、知事の言い分も分かります。
あえて厳しいことを言うのも、
将来を真剣に考えればこそなのかもしれません。

そもそも、クラブライセンス制度は、
クラブ経営の透明性を確保し、健全化を促す目的で制定されたものです。

もし、分不相応なスタジアムを持つことで
健全経営を邪魔するならば、本末転倒になります。


むろん、選手たちには、
上位リーグへ参加する道筋を作ってあげたい気持ちも分かりますが・・・。


県は整備の在り方を協議する
有識者による検討委員会の設置を決めているとのことなので、当面県知事の悩みは尽きそうにありません。

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